【ストーリーが変化】インタラクティブ動画とは?4つの制作ポイントと企業での活用事例
ユーザーのアクションによってストーリーが分岐するインタラクティブ動画。その制作にはどんなポイントがあるのか。企業でどのような活用事例があるのか。4つのポイントと活用事例をご紹介します。
インタラクティブ動画は、視聴者が積極的に関われる動画として、活用する企業が増えてきています。
しかし、実際にインタラクティブ動画を活用しようとしても、以下のような疑問点があるのではないでしょうか。
「制作にはどんなポイントがあるのか」
「活用例にはどのようなものがあるのか」
本記事では、企業の担当者様向けにインタラクティブ動画制作のポイントと企業での活用例をご紹介します。
最初にインタラクティブ動画とはどのようなものか解説しますので、参考にしてください。
インタラクティブ動画とは双方向的なやり取りができる動画
インタラクティブ動画とは、クリックなどのアクションができる要素を映像内に取り入れた動画のことです。
配信されているコンテンツを視聴するだけの動画は、配信側から視聴側への一方向な発信方法です。
インタラクティブ動画では、動画内にポップアップや別の映像へのボタンなどを入れて、視聴者へアクションを促します。
それによって、視聴者側からも能動的に情報を得られるようになり、インタラクティブ(双方向的)なやり取りが可能になっています。
概略をまとめると以下のようになります。
- ・通常の動画コンテンツは「一方向」
- 配信者→(動画の配信)→視聴者
- ・インタラクティブ動画は「双方向」
- 配信者→(動画の配信)→視聴者
- 配信者←(アクション)←視聴者
インタラクティブ動画制作のポイント
次に、インタラクティブ動画制作のポイントについて、以下の4つをご紹介します。
- ①構成の工夫をする
- ②機能を意識して撮影と編集をする
- ③ユーザーテストを行う
- ④データを分析して改善する
それぞれ、解説していきます。
①:構成の工夫をする
インタラクティブ動画を制作する際には、ストーリーの分岐などインタラクティブ機能に合わせた構成を検討しなければいけません。
例えば「希望する選択肢のボタンをタップしてください」など、視聴者全員に伝えたいことはナレーションに入れて、希望者だけに伝われば良い情報はポップアップに入れる工夫をします。
また動画制作では、イラストやテキストでストーリーの流れや動画の構図などを図にした「絵コンテ」を用意することがあります。
その場合は、分岐したストーリー部分なども載せていく必要がありますが、ボタンのレイアウトが決まっているとアクションを促しやすくなりますので、その部分も絵コンテに載せていきます。
ボタンを右上に設置するというレイアウトが決まっていれば、右上を指差す映像のカットを絵コンテを参考にしながら撮影します。
その映像を使用すれば、視聴者が選べるアクションが分かりやすくなります。
さらに、分岐したストーリーがどのように展開していくか分かるように、チャート形式の構成図を用意する方法もあります。
②:機能を意識して撮影と編集をする
インタラクティブ動画を制作する際は、撮影段階でインタラクティブ機能を意識しておくのもポイントです。
例えば、視聴者が選択したボタンをクリックすると映像が切り替わる場合は、選択肢のシーンに対応したカットも撮影します。
必要なカットを撮影しなければ、編集時に素材が足りなくなってしまいますので、分岐なども考慮しながら絵コンテを用意しましょう。
また編集時には、リンクボタンなどのレイアウトやデザインも重要なポイントです。
インタラクティブ動画を視聴している人に対して自然なアクションを促せるように、リンクボタンなどは認識しやすいものにします。
サイズは小さすぎないか。色や形は見やすいものになっているか。位置は適切か。こういった点は検討しなければいけません。
つまり、Webサイトデザインと似たような観点から、編集・制作していくことが求められます。
このように、インタラクティブ機能を意識した撮影や編集はポイントの1つと言えるでしょう。
③:ユーザーテストを行う
インタラクティブ動画では視聴するだけの通常の動画と違って、視聴者のアクションで意図した通りになるのかを確認する「ユーザーテスト」を行うことが推奨されます。
クリックやタップでポップアップが意図した通りに表示されるか。あるいは、リンク先は適切に表示されるか。このような点を確認していきます。
また、操作の分かりづらい箇所があればそれを発見して、改善していきます。
視聴者が希望する情報を得るために、何度もクリックをする必要があると負担になってしまいます。
そのため操作性はできるだけシンプルに、分かりやすくしておくと良いでしょう。
さらに、ユーザーテストは制作に関わっていない第三者が行うと、エラー箇所を見つけたり、改善点を発見しやすくなります。
公開後、実際に視聴してもらう場面に近い形で、ユーザーテストをしておくと安心です。
④:データを分析して改善する
インタラクティブ動画ではクリック数や視聴をしなくなった所など、視聴者の詳細な
データを多数取得することができます。
そのようなデータを分析して、視聴者の行動パターンを導き出せるのもポイントです。
例えば、クリック数が比較的多いリンクボタンがあれば、視聴者が気になる情報ということが推測できます。
オフィス紹介の動画で、食堂に関するポップアップのクリック数が多ければ、食堂のメニューなど詳細情報を豊富にして改善します。
あるいは、視聴しなくなった所が共通して同じ箇所であれば、原因をチェックしていきます。
情報が多くて分かりにくいことが原因と想定できれば、必要な情報に絞って掲載して、追加情報はポップアップなど別の所に載せるといったような対策を試してみます。
このように、視聴者がどこでどんなアクションを起こしたのかを分析して、改善するのもインタラクティブ動画のポイントです。
インタラクティブ動画の4つの活用例
最後に、インタラクティブ動画の企業での活用例を4つご紹介します。
①:ECサイトへの誘導
インタラクティブ動画からECサイトへ誘導させる活用例は、ファッションやインテリアなどさまざまな業界で見られます。
収益の向上に貢献する方法として、インタラクティブ動画の代表的な手法と言えるでしょう。
例えば、ファッションアイテムを販売する企業が、インタラクティブ動画を活用しています。
※弊社実績ではありません。
(動画でモデルが着用しているアイテムを購入することができます。動きを見ながらイメージができるので着用感など
画像では補いきれないところをカバーできます。)
動画内で子ども達が着ているファッションアイテムをクリックすると、詳細がポップアップで表示されて、そこからECサイトへ誘導し、購入できる仕掛けになっています。
また、インテリアを扱う企業が活用している例もあります。
部屋に置かれたインテリアを動画で視聴すると具体的にイメージがしやすく、ストーリー性を持たせることで映像作品としても楽しめます。
商品映像にショッピングバッグのアイコンが表示されて、クリックするとそこから購入ページへ移動することができます。
インタラクティブ動画を活用すると、商品の情報を知りたい視聴者が検索するステップを省略することが可能です。
改めてアイテムを探し直す手間が省けて、購入のモチベーションを保ちやすくなっている特徴があります。
②:擬似体験を演出
観光地や宿泊施設がインタラクティブ動画を活用すれば、擬似体験を演出することができます。
例えば、宿泊施設を提供している企業が、その魅力をインタラクティブ動画で伝えて宿泊につなげる目的で活用しています。
館内のどんな部屋をチェックしたいか選び、フォトスポットなど気になる部分は動画内のアイコンをクリックすれば詳細が表示されるようになっています。
さらに、宿泊予約のページに移動もできるようになっているため、スケジュールと空室確認がしやすい構成です。
また、観光地が名所をインタラクティブ動画で紹介している例があります。
四季を最初に選ぶようになっていて、それぞれの風情あふれる動画を視聴することができます。
さらに、視聴者が場所や内容を知りたい場合は概要がポップアップで表示されて、具体的な詳細情報を確認できるページにリンクもされています。
映像を視聴すれば観光地や宿泊地の様子を擬似体験できて、詳細な情報もチェックできるのは、インタラクティブ動画を活用した効果的な手法です。
③:採用活動
会社説明会やオフィス見学などをオンライン化する企業が増え、インタラクティブ動画を採用活動に使用するケースも多数あります。
インタラクティブ動画は視聴者のアクションを促すことで、印象に残りやすく理解が深まる特徴があります。
採用活動でも、そのような特徴は相性が良いと言えるでしょう。
例えば、新卒採用サイトのオフィス見学動画として、保険会社がインタラクティブ動画を活用しています。
社員が直接視聴者に向けて語りかける演出を使用しているため、リアルな印象のオフィス見学動画になっています。
※弊社実績となります。
視聴者の興味に合わせてオフィス内のさまざまな場所を選び、社内の雰囲気を知ることができると同時に、どのような社員が働いているのかなど就活生が気になる点も取り上げられています。
また、職種や事業内容の紹介もストーリーを選択しながら適した動画コンテンツにたどり着くようになっていて、快適に視聴できます。
インタラクティブ動画で就活生が希望する情報を得られるだけでなく、ルーティン業務が少なくない採用活動で時間やコストの削減も期待できるのは、企業側にとってもメリットです。
④:社内研修
社内研修で商品やサービスについて理解を深めるために、インタラクティブ動画を活用する方法があります。
新しい知識を多く習得する社内研修では、効率的に研修を行う手法として期待されています。
例えば、ファーストフードチェーンストアを展開している大手企業では、スタッフ教育動画としてインタラクティブ動画を活用しています。
最初に4つのジャンルに分かれていて、それぞれの目次から必要な項目を選べるようになっています。
スタッフ自身が気になる項目から視聴できるため、集中力を切らさずに研修する工夫がされています。
研修動画は説明する項目が多数あって、動画の尺が長くなってしまう傾向があります。
インタラクティブ動画であれば、知りたい情報をピックアップしながら映像で実際の接客方法などを視聴することができます。
尺の長い動画を見続けて飽きてしまうこともなく、学習効果も高まるでしょう。
インタラクティブ動画はプロの制作会社に依頼しよう
以上、インタラクティブ動画制作の4つのポイントと企業での活用例についてご紹介しました。
制作のポイントにも取り上げた通り、インタラクティブ動画は通常の動画制作とは違う部分があります。
ボタンの配置デザインやユーザーデータの分析など、Webサイトのデザインや運用の知識も必要になります。
そのため、インタラクティブ動画の制作は、プロの制作会社に依頼してみてはいかがでしょうか。
弊社ファーストトーンでは、インタラクティブ動画など映像作品の制作依頼を承っております。
また、Webサイトや紙媒体の制作も可能ですので、下記事例紹介を参考に、ぜひご検討ください。
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監修者
医師
山田 太郎
山田 太郎は日本の著名な医師であり、糖尿病治療の専門家です。30年以上の経験を持ち、多くの患者を支援してきました。